40代から学び直し、中小企業診断士になるまで6年かかった話
「今から勉強しても遅い」と思う気持ちは、よくわかります
「今から勉強しても遅い」と思う気持ちは、よくわかります。私自身、40代から本格的に学び直しを始め、中小企業診断士に合格するまで6年かかりました。
中小企業診断士は、会社の経営課題を整理し、事業の方向性や改善策を一緒に考えるための国家資格です。資格を取れば急に何かが変わるわけではありません。それでも、経営やビジネスを自分の力で理解したいと思い、私はこの資格を選びました。
高校受験までは、それなりに勉強を頑張っていました。けれど大学では、勉強に燃え尽きたようになり、テニスに夢中になりました。結婚と出産を経て、会社に依存し続けることへの怖さを感じたときに、もう一度、自分で学び直そうと決めました。
一人では、6年も続かなかったと思います
中小企業診断士の試験には7科目あります。簿記3級にも手間取った私にとって、簡単な道のりではありませんでした。それでも6年かけて合格できたのは、私一人の意志が強かったからではないと思っています。
当時のTwitter、今のXでつながった、顔も名前も知らない勉強仲間がいました。朝から無言で勉強するオンラインのスペースに入り、それぞれが同じ時間に机に向かう。リアルでは会議室を借りて模擬試験を受けたり、もくもく勉強会をしたり、ときには飲みに行ったりもしました。
不思議なことに、勉強そのものだけでなく、その時間が少し楽しくなっていきました。大人になってから、同じ目標に向かう仲間と出会い、青春のような時間を過ごせた。今もつながっている、かけがえのない仲間を得られたからこそ、私は続けられたのだと思います。
合格は、会社の外にも選択肢をつくってくれました
合格後、先に資格を取っていた勉強仲間から、補助金関連の仕事を手伝わないかと声をかけてもらいました。中小企業診断士として登録するための実務従事プログラムにも参加し、少しずつ、経営者の課題に向き合う仕事を経験しました。
同じ頃、合格に向けて勉強しながら始めていた個人事業でも、デザインの仕事をいくつかいただきました。資格を取ったから急に仕事が増えた、という単純な話ではありません。けれど、会社の外でも誰かの役に立ち、その対価を受け取るという選択肢が、自分の中にできました。
その感覚は、私にとって大きな変化でした。すぐに会社を辞めるということではありません。それでも「ここだけに依存しなくてもよい」と思えるようになったことで、気持ちはかなり楽になりました。学び直しは、知識や資格を増やすだけでなく、自分の働き方を選び直す力にもなるのだと感じています。
将来は、独立も視野に入れながら、さまざまな事業や人と関わっていきたいと思っています。中小企業の経営支援だけでなく、子どもたちや若い世代の経営者、学生スタートアップが一歩を踏み出す場にも、いつか関われたらうれしいです。
まだ、学びの途中です
6年かけて資格に合格できたことは、自分なりによく頑張ったと思います。でも、そこで学びが終わったとはまったく思っていません。経営も、デザインも、AIも、人との関わり方も、これから学ぶことばかりです。
だからこそ、自分だけの人生を少し豊かにするためだけではなく、関わる人たちの人生も少し豊かにできるような人間を目指して、これからも学び続けたいと思います。